『資格取得の意味』くらい自分で考えよう
今回は資格取得の意味について書いていきます。
資格のことを発信するようになって初めて知ったのですが、世の中には資格の意味についてある・ないと考える人が多いんですね。
最初はびっくりしました。
くだらないと思うのですが、気にする人が多いようなので、あえて自分の考えを書いてみたいと思います。
目次
1.意味とは何か
この手の話の前提で、まず重要な前提条件があります。
それが、何に意味を求めているのかということです。
例えば就職活動、勤めている会社における評価、興味があることを勉強しその証として取得、など個々人で求める意味が違います。
「(就職活動において)意味がない」と言っている人に対し、「(人生を豊かにする上で)意味があるよ」と、前提条件がすれ違っていることも多いでしょう。
また、そもそもこの意味というもの自体が主観に頼る部分が大きいです。
例えば、中小企業診断士は独立しても食えない資格なので取る意味がない、という意見。
これは、独占業務がないという前提の下で発信された個人の主観、又は実際に食えなかった人による発信です。
片方で、私のように全然食う分には困らない人も存在します。
独立という意味を求める一方で、このような他社の主観で揺らいでしまう決心ならば、わざわざ資格取得のために時間を使わない方がよいでしょう。
自分自身が、何に意味を求めているのかという部分をはっきりさせておけば、他人のネガティブな意見なんて一切気にならなくなります。
主観に頼る部分なので、私自身が意味のないと思う資格は当然多くあります。
それらを次で理由と共に解説していきます。
2.私自身が意味がないと思う資格例
まず、前章で述べた通り、何に意味を求めるのかという前提条件が重要です。
私の場合は以下の通りです。
私が考える資格取得の意味
- その資格がないと仕事ができない
- ただ単に興味があった
- 人生を豊かにする可能性がある
- 試験というプロセス、合格という結果自体に意味を求める
その資格がないと仕事ができないというものが、私の場合は中小企業診断士です。
厳密に言うと、なくてもコンサルタントはできるのですが、今は中小企業診断士を持っているからできている仕事が大半なので、必要不可欠なものです。
ただ単に興味があったというものが、メンサですかね。
受けるまでのハードルが最も高いという不思議な資格(?)でした。
人生を豊かにする可能性があるというものが、語学でしょう。
正直、わざわざ資格として持つ必要があるかどうかは微妙なところなので、勉強するというプロセスが重要で資格として取得できるかどうかは、それほど重要ではないかもしれません。
試験というプロセス、合格という結果自体に意味を求めるというものが、直近では行政書士ですね。
もちろん、将来的に仕事で使う可能性があるということも大きかったですが、試験勉強に関する発信をしているうちに、自分が発信している通りに勉強をし結果を出せるかどうか試してみたかった、という点も大きいです。
つまり、仮説と検証です。
結果的に合格できたので、非常に意味のあるものでした。
仮説と検証は、ビジネスにそのまま活用できます。
抽象化をすると、1つの目標に向かい、最も効率的な段取りを考え、目標を達成する、ということなのであらゆることに応用ができます。これだけで、非常に意味のあるものです。
では次に意味のない資格についてです。
反論したい方もいらっしゃると思いますが、前提条件として個人の主観なので、気にしないで下さい。
意味のない資格
- 簿記 理由:わざわざ資格として取らなくても合格できるのが分かっているから
- FP 理由:同上
- 銀行業務検定 理由:意味がないから(そのまま)
あえて具体例として上記を出してますが、他にも多くあります。
むしろ、意味のない資格が大半ではないでしょうか。
例えば税理士です。
まず、合格を目指すなら相当勉強しなければなりません。
本業にする気がないのに合格を目指すのは狂気の沙汰です。
一方で、税金の知識は重要なので、意味を求めるなら「1科目合格を目指してみる」などでしょうか。
同じような理由で、他の難関資格も同様です。
資格取得自体の意味は無いものの、ある分野限定で勉強してみるということ自体には大きな意味があると思います。
では、具体的に意味がないと思う資格について解説していきます。
まず簿記です。
これは、長年の実務経験で十分な知識ができており、資格として持っていなくても困らないからです。
マネーリテラシーを向上させる上では非常に重要な知識であるため、まったく会計の知識がない人は取得することをおススメします。
次にFPです。
これも同様で、勉強内容は重要ですが、今さら資格として持っておく必要性を感じないからです。
特にFPの知識は、継続的な勉強が必要ですね。取っておしまいではなく、その記憶の定着と、税制改正等による知識の上書きが重要です。
ここまで読んで頂くと、勉強内容に意味がないと言っているのではなく、あえて資格として保有することに意味を感じないと言っていることが分かってもらえると思います。
むしろ、勉強内容は非常に重要です(これも主観ですけど)。
一方で、勉強内容に全く意味がないと思った資格も少なからずあります。
それが銀行業務検定です。
財務・税務・法務などは、非常に役に立ちましたが、そうでないものも多くありました。
ここで重要なのは、繰り返しになりますが、個々人で資格を取る意味が異なるということです。
例えば、私は「外為」には何の意味も感じませんでした。
一方で、そこを専門分野にし知識を向上させようとしている人にとっては、大きな意味があります。
この二人が互いの意見を言い合っても、一致するはずがありません。
簡単な話ですが、この簡単な話がネット上で行われているのだと感じております。
3.資格取得の意味くらい自分で考えよう
以上、シンプルに「資格取得の意味」は個々人で異なるので、わざわざ他者に押し付けない・いちいち他者の考えに翻弄されなければ良いのではないでしょうか。
「なぜこの資格を取得したいのか」という根幹となる部分は強く持っておくことが重要です。
自分の目標が明確かつ具体的であればあるほど、他者の意見というものは気にならなくなります。
意味がないという意見がやたらと目に付く人は、諦めたいという潜在意識から、バイアスをかけて情報収集をしている可能性があります。
それは決して恥じることではなく、そのことに気付き次のステップに向かう方がよっぽど効率的です。
ありとあらゆる情報が飛び交う世の中で、情報に翻弄されないためには、確固たる自分を持っておくことが非常に重要ですね。