物事の本質を常に考えないとダメになる

北村ゆきひろ

『人間は考える葦である』byパスカル

今回は、物事の本質を考えるというテーマで記事を書きます。

ぷんちゃん

また、絶対に検索されないであろうワードをタイトルに、記事を書きますね。

SEO対策とか考えないんですか?

北村ゆきひろ

そのSEO対策という言葉が一人歩きをし、本質からズレていくのです。

そもそもブログを書く目的は何か、誰に向けて書いているのか、など考えると全ての記事でSEOなど考えなくていいんです。

ぷんちゃん

考えるのが面倒なだけじゃ…

北村ゆきひろ

生産性向上にも繋がる思考なので、ぜひ最後まで読んでみてください!

北村ゆきひろ

「生産性向上」ってタイトルに入れたら、検索に引っかかりやすくなるかも…

1.本質とかけ離れた考え方とは

 まずは、本質とかけ離れた考え方についてです。

 例えば職場で交わされるような言葉を考えてみましょう。

 結論を言うと、残念ながら一般的な職場などで発せられる情報は、ほとんどこれに該当します。

 

 具体例があり過ぎて紹介に困りますが、いくつか紹介したいと思います。

それってあなたの感想ですよね【職場編】

  • 組織とはこういうものだ
  • この案件を通すには事前の根回しが必要だ
  • 新人は一番早く来て、先輩より先に帰るな
  • 人脈の形成が最も大事
  • お前生意気だぞ(ブチ切れ)

 100個くらいあるものを、何とか凝縮しました。

 「組織とはこういうものだ」というものについては、当然に納得できるものもあります。

 この言葉が、組織論をしっかり理解している人から発せられていれば納得できます。

 しかし、大半はその人にとって都合良く使いたい人に対して、都合の良いことを言うパターンです。

 

 例えば、「俺は上司だぞ。言うことを聞け。それが組織だろ。」という言葉です。

 「組織の目的である価値の創出のために、無能な上司の指示を仰いでいたら、迅速な意思決定ができず価値が低下してしまい、他に権限者がいるならその人に依頼するのが、最も組織のためになる。」という考えのもと、部下が起こした行動であるとします。

 この場合、上司のいう「組織の目的」は組織の形式に固執することであり、本質とはかけ離れています。

 一方、行動をした部下の方が、組織のために正しいことをしたと判断できます。

 さらに問題の本質に踏み込んでいくと、そのような無能な人が上司になっている組織自体に問題があるとも考えられます。

 「組織とはこういうものだ」という言葉は、大体が本質からズレたものであることが大半です。

 「事前の根回し」も同じです。

 こんな言葉は、普通の組織であれば出てこないのですが、やはりよく耳にする言葉です。

 つまり、情報取得者から権限者までスピーディーで正確な情報伝達が行われれば、根回しなどの行動が入り込む余地はありません。

 「根回しが必要」というのは本質ではなく、「根回しが必要になっている組織の見直し」が本質です。

 この本質からかけ離れた考えが定着し、「組織内での根回し」という言葉が常態化している組織は、迷走していると言えます。

 「新人は一番早く来て、先輩より先に帰るな」は、ただのパワハラです。

 無視すれば大丈夫です。私は速攻で無視しました。

 嫌な顔はされてましたが。

 もしこのような100人聞いたら100人が本質からかけ離れていると分かる言葉が飛び交っていたら、そんな会社辞めましょう。

 「人脈の形成が大事」は、その通りです。

 世の中には、多様な人が存在し、人脈を広げることは非常に重要です。

 ただ、これが「組織内での」となると話は別です。

 このような本質からズレた考え方が、派閥を生んだり、足の引っ張り合いを生み、組織全体の生産性を大きく下げる要因になります。

 そもそも人脈とは、自分の利益のために他人を利用するというものではありません。

 こういう考え方を人脈と考え、「組織で広い人脈を獲得したぜ」と思っている人は、組織から抜けたら孤独になっていきます。

 「組織内で人脈が大事」と言っている人が多い組織は、意思決定が属人的なものとなり、「仲が良いからOK」みたいな意思決定が横行します。

 これでは、判断の基準が曖昧になり現場は混乱し、いつしか考えることを放棄し、特定の人と表面上で仲良くなることを目的にするようになります。

 物事の本質からかけ離れた典型的な言葉ですね。

 最後は「お前生意気だぞ(ブチ切れ)」です。

 これは、私がよく言われた言葉です(笑)。

 反抗的と捉えられ発せられる言葉でした。

 ただ物事の本質をもとに話し合いをし、納得したいだけであるにも関わらず、その場しのぎの適当なことを言われるので、言い返すと反抗的になってしまいます。

 本質は、意見がぶつかった際にはどちらの意見が正しいのか、もしくは第三の案がないか模索し、最適な答えを見つけることです。

 それを、知識・経験ならまだしも、年齢でマウントを取ろうとするので、本質から大きくかけ離れてしまいます。

 このように、『職場』を例にとっても、多くの本質とはズレた言葉の例が思い浮かんできます。

それってあなたの感想ですよね

2.組織の本質と個人の本質

 組織の本質は、以前『経営理念』についての記事を書きましたが、この理念の達成と考えておけばほぼ間違いないと思います。

 企業の存在意義が『理念の達成』にあると言えるからですね(中にはそうでない会社もあると思いますが)。

 これを本質と捉え、意思決定の基準とすることで、生産性は向上します。

 では、個人の本質とは何かというと、『主観』でどうにでもなります。

 逆に言うと、それだけ多種多様な意見があるとも言えます。

 他人の言葉に振り回されてしまうと、個人の本質を作り上げることはできません。

 これは、他人の意見を無視しろということではなく、他人の意見を気にしすぎても仕方ない、ということです。

 自分自身で「自分の価値観はこうだ」ということを決め、それを本質とすると良いということです。

 どんなに大きな法人でも、1つの法人格です。

 『理念』という本質に従い生きていく人格とも言えます。

 個人も同様、自分自身の主観に基づく『価値観』を本質に生きていけばいいということになります。

 ただ、なかなか自分自身の価値観に従い生きていくということは難しいです。

 どのように自分自身の『本質』を作り出していくか、その方法を次で説明します。

3.生きやすい考え方を本質に据える

 企業に『理念』という本質が存在するよう、個人にも『価値観』という本質を設定することで、困った時の意思決定に非常に役立ちます。

 どのような価値観を本質に据えるとよいかというと、「生きやすい考え方」です。

 当たり前と思う方も多いと思いますが、大半の人は生きづらい考え方を持ちすごしています。

 価値観というものは、主観で決めればいいのですが、反対意見というものも出てきます。

 以下で私の価値観とそれに対する反対意見を書いてみます。

お金を稼ぐということ

【私の意見】

  • 楽しいことと両立
  • 提供価値・満足度の対価
  • 最小時間・最大効果がよい

【反対意見】

  • お金はつらいことの対価
  • 提供した労働時間の対価
  • 楽して短い時間で稼ぐなんてダメ

 特にそれぞれに対する考えは説明しませんが、結局は主観ということが言いたいことです。

 お金とはつらい経験の対価であると考えている人は、その考えを自身の本質に据えて、つらい経験を繰り返していけばいいのです。

 ただ、それを他人に強要するのは違うと思うので、それはしないようにしましょう。

 正直そのような考え方を言われても「ふーん」としか思えません。

 結局は主観なので、反対意見派の人でも、私の意見の方が「気が楽そう」と思えれば価値観を変えればいいだけですね。

 つまり、個人の本質に据える『価値観』というものは主観にすぎないので、「生きやすい考え方」を本質に据えればいいということです。

 仕事とは?家庭とは?人生とは?など、自分の主観で価値観を定め、それを自身の本質に据えていくと、色々な意思決定の際にすぐに決断できるようになります。

4.べき論を疑う考える癖

 「物事の本質を考えないと大変なことになる」というテーマですが、個人が頼るべき本質というものを持っていないと、他者のそれぞれ異なる価値観に振り回されて、非常に大変になるということです。

 こうなってしまうと、自分の人生を生きているとは言えず、他人の人生を生きている状態となってしまいます。

 意外と多くの方が、この他人の人生を生きている状態となっています。

 昔の自分もそうでした。

 ここから一歩抜け出すために必要なのが、「べき論」を疑うという考える癖を身に付けることです。

 世の中には多くの「べき論」で溢れてます。

 冒頭の「組織とはこうあるべきだ」という主観の押し付けなど正にそうですね。

 他人の「べき論」や社会の「べき論」を疑うことなく実行していたら、それらに生涯縛られることになります。

 これが悪いことだとは言いませんが、それにより生きづらくなっているのなら良いことではありません。

 例えば、「仕事とはこうあるべきだ」「お金を稼ぐとはこうあるべきだ」「会社に属すならこうあるべきだ」「家族とは、教育とは、人生とは…」など、このような主張にぶつかった時に、本当にそうだろうかと考えると良いと思います。

 これを鵜吞みにして生きていくことはある意味楽かもしれません。

 ただ、その「べき論」が間違っているというリスクもあります。

 

 なので、「べき論」というものにぶつかった時に、自分なりに答えを出しておくという癖をつけておくと、だんだんと自分の価値観、つまり考えの本質というものが形成されていきます。

 このようなことを言うと「自分勝手に生きろということか」と論理がぶっ飛ぶ人がいますが、そうではなく他者の考えや社会での位置付けも本質に入れて、どのように付き合っていくかということも含めて考えるということです。

 他者をないがしろにする生き方なんてできるわけないですからね。

 他人に押し付けるのではない、自分なりの価値観、つまり本質を持つことで、何かに悩んだ時に「そもそも…」と振り返れる原点が出来上がります。

 このことが非常に重要で、生産性を上げ多幸感を生み出す考え方になると思います。

 とにかく、日々考える癖を身に付けましょう。

常に考える

5.最後に

 そもそも、今回の記事自体が主観に過ぎません。

 ただ、このような意見にぶつかった時に何かを考えるのか、考えないのかでは、大きな差が生じてくると思います。

 とにかく、考える癖を身に付けることが大事です。

 

 結局は自分の考え方次第で、世の中はどうにでも変化します。

 「人間は考える葦である」

 せっかく考えられるという能力を持っているので、それを最大限活用し、自身の本質というものを確立していきましょう。

 

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