本紹介⑤-1 7つの習慣 前編「私的成功」

 今回の本紹介は、『7つの習慣』です。正式には私が読んだのは「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」(著者:スティーブン・R・コヴィー)2013年08月30日発売のものです。

 全世界で4,000万部売れ、日本でも240万部(2020/4/1現在)売れており、世界で一番売れたビジネス書となっております。

 始めにお伝えしておきますと、この本の目的は「7つの習慣」を実践して「どうあるべきか」「どうなっていくのか」という点です。

 習慣を暗記していても何の意味もないですし、逆にこの本を知らない人でも既に習慣として身についている人もいると思います。

 こちらの記事でも書いたとおり、これまでの紹介してきた本を含め、実践しなければ何の意味もありません。

 本書は、何度も読み返すべき本だと思います。私も今回紹介するにあたり3度目の読み直しをしました。

 一度読んだことある方も、ぜひこの記事を再度整理することに活用して頂けると嬉しいです。

 要約をしていても非常に長くなってしまったので、「前編」と「後編」に分けされてもらいます。

 今回の「前編」では、第1の習慣から第3の習慣までのご紹介をします。

 ぜひ、最後まで読み、まだ読んだことない方は本を買って読んでみて下さい。

 後編は → こちら

他の本紹介にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください

1.本の構成について

 まずは、簡単にこの本の構成についてご説明します。

本の構成

  • 第1部 パラダイムと原則
  • 第2部 私的成功(自立) 第1~第3の習慣 
  • 第3部 公的成功(相互依存) 第4~第6の習慣 
  • 第4部 再新再生 第7の習慣

 以上の4部構成となっております。

 前編では、第2部までを紹介します。

 余談ですが、この本の著者であるスティーブン・R・コヴィー氏は、アドラー心理学に影響を受けているとのことで、「確かに」と思えるところがよく出てきます。

 もしよろしければ、「嫌われる勇気」の過去記事も参考にして下さい(最後に関連記事へのリングを貼っておきます)。

2.第1部 パラダイムと原則

 まずは第1部の結論からです。

 この結論がそのままこの本の結論となってます。

結論

原則を中心に据え、人格を土台とし、インサイドアウト(内から外へ)のアプローチによって、個人の成長効果的な人間関係を実現しよう。

 原則とはそのまま原理原則、変わらないものと考えて下さい。

 原則を軸とすることで、ブレない自分が出来上がります。

 人格は、優れた人格を持つことを第1の偉大さとし、それが無ければ他者に才能を認められる第2の偉大さは得られない。

 そして、インサイドアウト(内から外へ)というのは、まず自分が変化することです。

 このインサイドアウトという考え方は本書の肝になります。

 パラダイムとはものごとの見方です。

 環境のせい・他者のせい、というパラダイムから、パラダイムシフト(ものの見方を変える)をして、インサイドアウトのアプローチをしましょう、ということです。

 また、個人の成長についても、P(Production)成果PC(Production Capability)能力のバランスを取りましょう、ということを言っております。

 これは、成果、能力のどちらかに偏ることなく、両方のバランスを取りましょうということです。例えば、成果にばかり気を取られ、能力の研鑽や健康の維持をおろそかにすると、成果も出なくなってしまう、ということです。

 そして、このような成長をすることで、人間関係も良好なものとできる、ということです。

 まとめると、原則を中心に人格形成をし(私的成功:第1~第3の習慣インサイドアウトへとパラダイムシフトをし、個人を成長させ、効果的な人間関係(公的成功:第4~第6の習慣)を実現する。P/PCバランスも取る(第7の習慣

ということになります。このまとめ部分を理解してもらえると、この本の筋が1本通り非常に読みやすくなると思います。

 

2.第1の習慣 主体的である

 「主体的である」とはどのようなことか、まずは反対概念を確認しておきましょう。

 反対は、「反応的である」とし、決定論にもとづき反応することだとしてます。

 決定論とは、

決定論

  1. 遺伝子的決定論
  2. 心理的決定論
  3. 環境的決定論

 以上の3つで決定することです。

 例えば、遺伝子的決定論は「日本人だから」という理由づけ、心理的決定論は「過去の経験がトラウマで」という理由づけ、環境的決定論は「政治が、家庭が、景気が悪い」という理由づけ、をすることです。

 自分はこういう人間だと決めつけ、その理由を決定論で探し、他者や環境のせいにする、ということを反応的であるとしてます。

 一方、主体的であるというのは「自分は変わることができる」ということです。

 自分が直接変化をさせることができる範囲を「影響の輪」という言葉で表してます。

 影響の輪の範囲内のことを変化させ、影響の輪の範囲を広げることで、間接的に他者も変えることができる、としています。

 

 どこかで聞いたような話が並んでますね。

 言葉は違えど、「嫌われる勇気」にも出てきました。

 原因論と目的論の話です。

 過去に原因があるというトラウマを否定する、という考え方ですね。

 自分が何もしたくないという目的のため、環境や他社のせいにするというのが目的論の考えです。

 また、影響の輪も「課題の分離」と近いものがあります。

 自分の課題と他者の課題を分ける。他者の課題には手を出さず、自分の課題に取り組むというのは、影響の輪の範囲内で動くということと同義だと思います。

 私なりの第1の習慣のまとめは、

 『過去も何も関係ない、今自分は変わることはできる。とにかく自分を変化させ影響の輪を広げていこう。』

 です。

 そして、どう変化していくべきなのか、目標を立てていきましょう。

3.第2の習慣 終わりを思い描くことから始める

 では、どうやって目標を立てていくのか。

 その答えが終わりから、それこそ「どう最期を迎えたいか」から逆算して目標を設定していくというものです。

 創造には2つあり、

 頭の中で描く第1の創造と、実践していく第2の創造です。

 主体的に自分で第1の創造をするのが、第2の習慣の「終わりを思い描くことから始める」です。

 第2の創造は、その第1の創造で掲げたビジョンを達成する手段であるとしてます。

 第1の創造が長期ビジョンを掲げるリーダーシップ、第2の創造がビジョンを達成する手段であるマネジメント、とも例えており、昨今のマネジメント(手段)ありきの経営に苦言を呈してます。

 まずは、ビジョンがあってこそです。ビジョンも掲げずに手段にばかり目が行ってしまう状況、よくあることです。

 以上を踏まえ、第1の創造をしていきます。

 まずは個人のミッションステートメント(脚本・憲法)を書きましょう!と言ってます。

 これがいわゆる目標になります。

 その際に大事なことが「原則」中心であることです。

 中心を何に据えるのかという問題で、家族・お金・仕事…などありますが、結論から言うとそれではブレてしまします。

 非常に抽象的にはなってしまいますが、「原則」を中心に目標を立て、その中で「家族」に対する自分の在り方、「お金」に対する自分の「考え方」などを目標に入れるとよいと思います。

 第2の習慣を自分なりにまとめると、

 『どう最期を迎えたいか、そこに向かうまでに自分はどうあるべきか、を考えること』

 です。

 実は、この第2の習慣の考え方は、私に大きな影響を及ぼしました。

 そんなに難しい話ではないのですが、おそらく会社に定年まで勤めて、その後特に働かないで人生を終えた場合、誰も葬式に来ないなと思いました。

 もともと広く浅い付き合いは苦手なので、それで構わないのですが、深い関わり合いは欲しいと思いました。

 その結果として、葬式には5人くらいは自分との思い出を30分以上語れる人に来て欲しいなと思いました。

 これって意外とハードル高いですよね。

 30分思い出話せる人ってなかなかいないですよね。

 この軸で今後生きていけば、他者との関わりあい方も良い方向に変わると思いました。

 また、これを達成するには会社を辞めないと無理だな、とも思いました。

 「どうありたいか」を考えた時にも、独立すべき、という結論に行き着いたのです。

 個人のミッションステートメントの詳細までは書きませんが、「お金」に対しては「最低限あればよい」「細く長く得られる環境を作る」「自身の生み出した価値への結果である」などです。

 「人間関係」については、「課題の分離」「心構えとして、何もしなくても2割の人からは嫌われる」など色々書いてます。

 第2の習慣が第1の創造であるのに対し、第3の習慣は第2の創造であると言えます。

 次は第3の習慣です。

 

4.第3の習慣 最優先事項を優先する

 第3の習慣は、最優先事項を優先する、です。

 当たり前じゃないか、と思いますが意外とできてないことです。

 これは、非常に有名なフレームワークなので説明は控えめにします。

 最優先事項とは、緊急度と重要度のマトリクスで考えます。

 そして、「緊急ではないが重要度の高い」第Ⅱ領域にあることが、最優先事項です。

 有名ですよね。

 大体の人が、緊急かつ重要、重要ではないが緊急なものに時間を取られ、第Ⅱ領域に着手できません。

 具体的には、私にとっては以前までは「ブログ・YouTube・英語・中国語・プログラミング」が緊急ではないが重要度の高いものでした。

 現在は、ブログ・YouTubeが習慣となり緊急かつ重要なものになってます。

 一方、英語・中国語は習慣への道筋は立てたのですが、まだできてません。

 プログラミングは放置です。

 今後、更に時間を作っていき、第Ⅱ領域に残っているものをどんどん習慣化していきます。

 私のおすすめの方法は、「やらないことを決める」というものです。

 何をやるかよりも、絶対にやらないことを決めた方が、選択肢が狭くなり時間が生まれます

 例えば私がやらないと決めたことは、「通勤」「服を選ぶこと」「大人数の飲み会」「他者の課題に踏み込むこと」など、挙げればたくさんあります。

 「スーツを着ない」も決めたんですが、さすがに無理そうですね(笑)まぁ最低限しか着ないようにしますが。

 第3の習慣のまとめは、

 『第2の習慣で決めた長期ビジョンを達成するために、今やるべき第Ⅱ領域の最優先事項をやりましょう』

 ということです。

 もう1つ、この章で私が印象に残った文章があります。

 それは「人との関係は効率で考えられない。人に対しては効果で考える」というものです。

 自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるときは効果性を考えるということです。

 人に任せる時は、長期的な効果を考えると、将来的には自分の能力を何倍にも生かすことができます。

 非常に重要な考えですね。

 少しずれるかもしれないですが、人を信頼できない人は、自分の時間がどんどん奪われます。

 人との関わり方については、後編で深く触れていきます。

5.まとめ

まとめ

  • 『第1部パラダイムと原則』原則を中心に据え、人格を土台とし、インサイドアウト(内から外へ)のアプローチによって、個人の成長効果的人間関係を実現しよう。
  • 『第2部私的成功』『第1の習慣:主体的である』過去も何も関係ない、今自分は変わることはできる。とにかく自分を変化させ影響の輪を広げていこう。
  • 『第2の習慣:終わりを思い描くことから始める』どう最期を迎えたいか、そこに向かうまでに自分はどうあるべきか、を考えるよう。
  • 『第3の習慣:最優先事項を優先する』第2の習慣で決めた長期ビジョンを達成するために、今やるべき第Ⅱ領域の最優先事項をやろう。

 以上です。

 最後に、しつこいようですが、これらは暗記するものではありません。

 習慣の名前を全部覚えても何の意味もありません。

 実践して初めて効果があります。

 漠然と自分はどうあるべきかを考えること、第Ⅱ領域を考えること、これだけで大きな一歩です。

 では、後編へ続きます。

 後編は → こちら

他の本紹介にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA