ブルーオーシャンの見つけ方
今回のテーマは「ブルーオーシャン戦略」についてです。
2005年に発売された『ブルーオーシャン戦略』(著者:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)がベストセラーとなり、世界中で一気に広がりました。
競争相手が非常に多い場所を「レッドオーシャン」と言い、正に血で血を洗う激戦区のような場所です。
そこで、競合と差別化を図り、自分だけが優位に立てる「ブルーオーシャン」を見つけようというのが、ブルーオーシャン戦略です。
今回は、具体的なブルーオーシャンの見つけ方について書いていきたいと思います。
ぜひ、マーケティングについて書いた記事も参考にして下さい。
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1.具体例
まずは、具体例について見ていきましょう。
具体例は、これしかないのかと言わんばかりで「QBハウス」が取り上げられることが多いです。
さらに、「低価格で高品質」というワードもセットで、ブルーオーシャン戦略と言われます。
ざっくり説明すると、これまでの常識であった「カット・シャンプー・ドライ」などから、真に顧客のニーズを探り「カット」にのみ特化したことで低価格を実現し、ブルーオーシャンを開拓した、という論調です。
ここで重要なのは、「顧客のニーズを探った」ことと、「特化した」ことであり、低価格は結果です(目的ではない)。
特化には、不必要なものを切り捨てるという作業も含まれます。
検索をするとQBハウスが出てきてしまうので、あえて例に取り上げましたが、大事な点は2つです。
ブルーオーシャンへ進出するには、ニーズ探り、特化すること、この2点が必要です。
低価格は、今の価値観では求めるべきものではありませんので、注意しましょう。
2.イメージを一新しよう
次は、ブルーオーシャンのイメージを一新しましょう。
おそらくですが、とにかく競争を避け、自分だけが戦える新しいフィールドを探すこと、というイメージが強いと思います。
結論から言うと、私の考えるブルーオーシャンはこれです。
もう、どこもかしこもレッドオーシャンだらけです。
当たり前ですよね。
飲食店をやりたい、と思ったら競合だらけです。
金融業界も競合だらけ、建設業界も、小売も卸売も、競合だらけです。
つまり、「業界」という単位で見たらブルーオーシャンなんてありません。
上の画像の通り、ブルーオーシャンは探すものではなくて、創り出すものです。
「飲食店」→「高級和食のみ」→「地産地消の食材のみ」→「予約のみ」、みたいに自分で創り上げていくイメージです。
最終的に、「オンリーワン」になれれば、ブルーオーシャンの完成です。
ただし、ニーズがあることが重要です。
ニーズがなくなるところまで細分化すると、そこはカームベルトです。
なんとなくイメージできたでしょうか?
ブルーオーシャンはニーズがある部分に創り上げるものです。
3.ブルーオーシャンは創りやすくなった
冒頭の本は、2005年の発売です。
私が新卒で会社に入った年です。
スマートフォンはありません、もちろんSNSなんてありません。
今は、スマートフォンやSNSのおかげで、ブルーオーシャンが創りやすくなったと言えます。
どんなに小さい企業でも、世界中に情報を発信できます。
フリーランスの個人でも可能です。
例えば「デザイン」というレッドオーシャンの中でも、「和」のテイストで差別化を図ったイラストを拡散し続けていれば、世界中から仕事の依頼が来る可能性があります。
抽象的な表現かもしれないですが、個人や企業自体の価値観が強くなればなるほど、それが勝手に差別化要因となり、おのずとブルーオーシャンが出来上がっていきます。
情報を発信し続けていると、自分が気付かなかった価値観を、相手側が見出してくれるケースもあります。
つまり圧倒的に情報の発信力が拡大し、情報の受け手も世界中に拡大したことにより、これまで見出されなかった価値観がどんどん生まれている、というイメージです。
今は、圧倒的にブルーオーシャンを創りやすくなったと言えます。
4.無理やり作って発信してしまおう
以前と違い、情報を個人単位で世界中に発信できる時代です。
無理やりブルーオーシャンを作り上げて、発信してしまいましょう。
ブルーオーシャン戦略の重要な点は、「ニーズを探って」「特化すること」でした。
この「特化」という点をどんどん発信していけば、そこに魅力を感じる人が集まってきます。
「和食限定」「地産地消」「予約のみ」、ここに「写真」などを添付し拡散すれば人が来る可能性があります。
実際に人が来て、高い満足感を得たら、拡散してくれます。
「何でもやります」という情報発信には魅力を感じません。
「これのみをやってます」という情報に魅力を感じるのです。
自信があるものに特化し、ひたすら情報発信をすることで、ブルーオーシャンを無理やり創り出す。
これが、今考える私なりのブルーオーシャン戦略です。
5.まとめ
ブルーオーシャンは、レッドオーシャンの中に、「情報発信によって無理やり創り出すもの」ということです。
ただし、ニーズのないカームベルトへ行かないよう注意しましょう。
実際に私は、この自分で考えた「エヴァ・ワンピース理論」を実践してます。
「中小企業診断士」は28,000人います。
「YouTubeをやっている」で一気に数は減ります。
ここに、「横浜(地理的限定)」「元金融機関(財務への強み)」など、条件を限定した上で、ブログ・YouTube・Twitterなどで、自信を商品としてガンガン売り込んでます。
これで、「私自信」に価値を感じて頂ければ、ブルーオーシャンの完成です。
ブルーオーシャンは無理やり創り出すこと、これが今はできる環境です。
どんどん情報発信をしていきましょう!