中小企業診断士一次試験 経営情報システムについて
今回は、中小企業診断士試験の一次試験7科目のうちの1つ、「経営情報システム」について、解説していきます。
結論から言うと、この科目は比較的易しいと言えます。
私は、経営法務と経営情報システムは56点と科目合格に届いていません。
では、なぜ易しいと言えるのか、そのあたりも踏まえて解説していきます。
中小企業診断士試験にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください
目次
1.科目の概要について
経営情報システムは2日目に行われます。
試験の雰囲気にも慣れ、十分に実力が発揮できる環境であると思われます。
試験時間は60分で、1問4点の25問構成です。
選択肢も暗記知識を問う問題が多く、時間が足りなくなることはほぼないと言えます。
次に合格率の推移を見てみましょう。
10年のうち、7年が合格率20%超となっており、易しい部類に入ると思われます。
7科目で最も合格率の平均が高い科目です。
では、同じ「暗記科目」と言われる経営法務はなぜ7科目で最も合格率が低いのか。
それは、経営情報システムは暗記知識がほぼそのまま点数に直結するのに対し、経営法務は暗記知識のみでは対応できない問題がある点に、違いがあると思われます。
経営法務に関する詳細は関連記事を参照してみてください。
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平成27年と平成28年の合格率の低さも、他の科目のいわゆる「地雷年度」に比べれば、それほどではありません。
二次試験との関連性も薄く、過去問で70~80点を取れるようにするという基本戦略で問題ないと思われます。
二次試験で「システム化」などは、特に事例Ⅲの生産性向上で使うことはありますが、経営情報システムで問われるような細かい知識は必要ありません。
IT知識がそれなりにある方にとっては、平均点を底上げするボーナス科目になります。
では、なぜ科目不合格であった私が「易しい」と言っているのかというと、「前提知識がない上、ほとんど勉強しなくても、56点取れたから」です。
私は、ITに関する知識は本当に乏しかったです。
ですので、スタディングの講義だけでは足りず、「スピードテキスト」も購入しました。
テキストに書いてあることのほとんどが初めて学ぶ知識です。
トータル200時間の勉強の中で、経営情報システムに割ける時間は僅かでした。
なので、テキストのみの暗記に絞り、あとは過去問を解いただけです。
SQLは基本的な問題しか解けない状態でした。
このような状況で56点取ることができたので、易しいと言えると思います。
2.情報技術に関する基礎的知識
では、この科目を更にみていきましょう。
私は、「TACのスピードテキスト」を使用したので、その分類をそのまま使わせてもらうと、「情報技術に関する基礎的知識」・「システム・ソフトウェア開発」・「経営情報管理、統計解析」の3つに分けられます。
まず、「情報技術に関する基礎的知識」から見ていきましょう。
以上です。
見て頂いたら分かるとおり、〇〇とは何か?のようなことをひたすら暗記していきます。
SQLのみ、知識プラスアルファが必要ですが、特に難しくはないです。
また、全くの初学者でも、「どこかで聞いたことのある」言葉が多く出てくるので、本当に「暗記したもの勝ち」です。
3.システム・ソフトウェア開発
次は「システム・ソフトウェア開発」です。
以上ですが、暗記することは非常に多いです。
例えば、「アジャイル開発プロセスの手法」として、XP、スクラム、クリスタル、FDD、ASD、LSDなどがあります。
この、ローマ字3文字が非常に多く出てきます。
例えば、開発アプローチで、「POA:プロセス指向アプローチ」・「DOA:データ指向アプローチ」・「OOA:オブジェクト指向アプローチ」などがあります。
この3文字がたくさん出てくると、混乱してきます。
ただ、これも知っていれば点数が取れる問題が多く出てくるので、「暗記勝負」です。
4.経営情報管理、統計解析
最後は、「経営情報管理、統計解析」です。
最後もひたすら暗記です。
これ以外言うことはないです。
ちなみに、統計解析だけ少し毛色が違くなっております。
私は統計解析は真っ先に捨てました。
ちなみに、ITトレンドといってもAI、ディープラーニング、などの用語についてなので、それほど難しくありません。
とにもかくにも「暗記あるのみ」です。
5.まとめ
まとめは、「暗記」です。
この科目はそれ以外特にありません。
実務においては、IT知識は非常に重要であり、常に最新の情報をアップデートしていくイメージです。
まずは基本的なことを覚えないとどうしようもないのですが、まさにその「基本的なこと」を学べる科目です。
私のように苦手意識のある方もいると思いますが、とにかく暗記するだけです。
あとは、実生活の中でしっかりIT知識を向上させていきましょう!
中小企業診断士試験にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください
参考:YouTube動画
*ちなみに、サムネの「〇〇」に入る言葉は、「暗記」です。