中小企業診断士一次試験 運営管理について

 今回は、中小企業診断士試験の一次試験7科目のうちの1つ「運営管理」について、解説していきます。

 中小企業診断試験については、多くの記事を書いているので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。

1.科目の概要について

 運営管理は、1日目に行われる最後の試験で、企業経営理論で90分の試験を受けたあとに行われるため、体力的にやや厳しくなります。

 当日の心構えとして、事前に覚悟しておきましょう。

 自主勉強の際に、集中力を切らさないよう、1日に4科目以上過去問をやる日を作るのもいいかもしれませんね。

 90分の試験なので、企業経営理論と同じく、1問2~3点の配点です。

 運営管理は二次試験の事例Ⅱ・Ⅲと関連性が深いです。

 ですので、二次試験との関連性が特に深い分野を学び、直前期には関連性が薄い分野を思い切って切り捨ててしまうのも、戦略としてはありです。

 自分は、この科目を勉強していて、特に苦手な分野がなく、楽しく勉強できてました。

 次に、難易度についてです。

 平成30年度、令和元年度と比較的易しかったのが、令和2年度に難化してます。

 過去に、3.1%というとんでもなく低い合格率をたたき出したこともあり、それだけ難化をさせることができる科目です。

 ようするに、深く突っ込もうとしたら、いくらでも突っ込んでいける科目と言えますね。

 特にIEの分野とかは、難問を作ろうと思えばいくらでも作れそうです。

 5年分の問題集を買って、易化している年と、難化した年の問題をよく確認しておきましょう。

2.生産管理

 運営管理は、大きく2つに分かれており、「生産管理」と「店舗・販売管理」です。

 まず生産管理は、モノをつくっている工場をイメージしましょう。

 QCDや、PQCDSMEを抑えておきましょう。

 モノの生産量という観点では、多品種少量生産・少品種多量生産などを学びます。

 生産方式という観点では、受注生産、見込生産、ライン生産方式、セル生産方式、トヨタ生産方式などの知識を学びます。

 この辺りは、実際に工場を見たことがなくても、理解しやすいと言えます。

 他には、そもそも工場のレイアウトはどうなのか(SLP)、モノの生産計画はどのように立てるのか、その生産計画をどのように管理していくのか(生産統制)、材料・在庫などの適正在庫発注点などを学習します。

 この、生産計画・生産統制は、二次試験における最頻出テーマですので、重点的に学習しましょう。

 他には、工場の中での改善活動などについてです。

 IE(Industrial Engineering)で、例えばモノを作っている一連の流れを分析します。

 ECRSの原則で改善を検討、運搬の観点での改善、機械の稼働のさせ方での改善、人の手の動きにおける改善、など様々な分析・改善手法を学びます。

 これも、実際に工場を見たことない人でも、理解はできると思います。

 また、品質管理や設備管理についても学習します。

 品質管理については、QC7つ道具や、HACCP(ハサップ)などが頻出テーマになってます。

 特にQC7つ道具は、実際に工場の現場を知っている人と知らない人では、理解の早さに差がでるかもしれないですね。

 設備管理については、故障させないようにどうするべきか、などを考えます。

 そしてその他にもシステム化に関することなどを学んでいきます。

 全体的に、「モノを作る」という観点で、最初は慣れない言葉が多く出てくるかもしれないですが、言葉になれてしまえば、イメージはしやすいと思います。

 モノを作る、改善をするという観点から、例えばどれくらい作るのか、どれくらいの時間短縮に繋がるのか、などの計算問題も出題されます。

3.店舗・販売管理

 次は店舗・運営管理です。

 生産管理が、製品を作ることに主眼を置いているとすれば、店舗・販売管理はその製品を販売することに主眼を置いていると言えます。

 販売に至るまでに、店舗を造ることや、物流についても学んでいきます。

 この分野も、実際の店舗を思い浮かべながら学習するとイメージがつかみやすいと思います。

 私は、「スーパーマーケット」を思い浮かべることが多かったです。

 まず、店舗を出店する際の法規制として、まちづくり三法を学びます。

 まちづくり三法とは、大規模小売店舗立地法、中心市街地活性化法、都市計画法を言います。

 マニアックなところまでは覚える必要はないですが、頻出問題であり、基本的なことは抑えておきましょう。

 次に、実際の店舗づくりです。

 店舗づくりは、実際のスーパーマーケットをまずイメージすると分かりやすいです。

 店舗の正面はどうなっているか、入口にはどのような商品がおいてあるか、手に取りやすい高さ、動線はどうなっているかなどです。

 具体的には、入口には色彩の良い野菜を並べます。野菜の横には、鍋につかうタレなどが置いてあり、関連購買を誘います。

 また、商品はゴールデーンゾーンと言われる高さがあったりします。

 陳列も色々工夫されてます。

 セール品は段ボールのまま並べられたりします。

 照明も商品によって明るさや当て方が変わったりしてます。

 そうして、店舗の中をぐるぐる回っているうちに、当初買う予定の無かったものを多く買ってしまってます(笑)。

 これらは、全て計算されていることであり、学習してからスーパーに行くと本当に面白いです。

 他にも、値段の決まり方などの計算問題も出ます。

 あとは、物流・販売流通情報システムなどを学びます。

 物流は、物流センターの機能や運営などを学びます。

 販売流通情報システムでは、POSデータの活用方法や、バーコードについて、トレーサビリティなど、あとはインターネット販売に関する問題も出たりします。

 物流に関するマニアックな知識など、突っ込もうと思えば突っ込んでいけますが、まずは全てにおいて基本をしっかり抑えるようにしましょう。

4.出題の特徴

 出題の特徴としては、「企業経営理論」のような複雑な日本語での出題ではなく、純粋に知識を問うような選択肢が目立ちます。

 その他の特徴として、「計算問題」が出題されたり、「工程分析の図」の読み取りなどが出題されたり、という特徴があります。

 計算問題についてはそれほど複雑なものは出題されないので、過去問でしっかり抑えておきましょう。

 問題の解き方としては、比較的純粋な知識を問う問題が多いので、解ける問題からどんどん解いていきましょう。

 計算問題は比較的易しいと思いますが、あえて複雑な問題を入れるということも考えられます。

 戦略的に後回しにするということも考えられます。

 学習のポイントは、とにかく過去問を解き基本的な知識を幅広く暗記することだと思います。

 頻出の問題は、過去問をやっているうちに覚えていきます。

 とにかく、頻出問題を優先的にしっかり暗記していくことが合格への近道だと思います。

 

5.まとめ

 「生産管理」では、モノが作られていく過程をしっかり覚えていきましょう。

 「店舗・販売管理」では、作られたモノが販売されるまでの過程をしっかり覚えていきましょう。

 モノをいかに効率的に作るか生産性を高め多く作るか、モノを効率的に店舗まで運び効果的な陳列等により多く販売する、という一連の流れを思い浮かべ学習しましょう。

 自分で、スーパーマーケットや、ショッピングセンター、コンビニなどに行ったときに店づくりや陳列を意識すると理解が深まると思います。

 勉強のコツは、とにかく幅広い知識を暗記すること。

 比較的ストレートな聞かれ方をする問題が多いので、基本的なことからどんどん覚えていくことで、十分合格ラインは狙える科目であります。

 

参考:YouTube動画

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA