中小企業診断士試験 口述試験 得点情報の 開示請求について
これまで、試験概要、1次試験、2次試験、2次試験の再現答案(事例Ⅰ、事例Ⅱ、事例Ⅲ、事例Ⅳ)の記事を書いてきました。
正確には、2次試験は筆記と口述に分かれており、これまでは記述試験についての説明でした。
今回は、口述試験についての実体験と、口述試験が終わったらやっておくべき得点情報開示請求についての記事となります。
中小企業診断士試験にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください
目次
1.口述試験までのスケジュール
令和2年度を例にあげると、
筆記試験は10月25日にありました。
その後12月11日に合格発表があり、合格者には口述試験の案内のハガキが来ます。
口述試験は12月20日に行われました。
合格発表から口述試験までの間隔が短いですが、準備すべきことは限られており、特に問題ありません。
しっかり心の準備を整えておきましょう。
ほぼ100%合格するとはいえ、受ける前は不合格となった人の情報を集めてしまうものです(笑)。
不安にならずリラックスしましょう。
2.口述試験当日の実体験
口述試験に向けて準備したことは、
- 事例Ⅰ~Ⅳまでの与件文を読む
- 再現答案を作る
この2点だけでした。
前日の夜と当日の空いている時間に、ひたすら上の2つを読み続けてました。
当日は、立教大学の池袋キャンパスにて14:24から、というスケジュールでした。
当日の恰好は、礼服でした(笑)。会社を辞めたあと、断捨離で全てスーツを捨ててたので、結婚式に行くような礼服で行きました。
ノーネクタイで行ったのですが、電車の中で「スーツ・ネクタイという常識的な恰好で」みたいな情報を見たので、池袋に着いたらすぐにドンキへ行きネクタイを買いました。
周りは私が見た限り、全員スーツ・ネクタイでした。
口述試験は、面接官2名から2つずつの質問があり、それに答えるという形でした。
以下、聞かれた質問です。
- 事例Ⅰの企業は、正規社員を増やさずに、非正規社員のみで対応しようとしました。その理由として考えられることはなんですか?
- 事例Ⅰの企業は、年功序列型賃金を採用してます。その理由はなんですか?
- 事例Ⅱの企業にて、社長はハーブとX島の知名度を高めたいと思ってます。どんなことをすべきですか?
- ハーブYをZ社以外にアピールしたいと思ってます。どうするべきですか?
まず、与件文が全て頭に入っていることが前提です。
普通の人は、ハーブYとかX島とかいきなり言われても分からないですよね。
また、記述試験の問とは関係のない質問が来ます。上記だと3のみが、事前に準備した答えを言えました。
いちおう、下記のように答えました。
- 人件費の変動費化を図ること、組織の肥大化を防ぐこと。あとは、できる限り業務を標準化し非正規社員でも中心でも問題ない体制が作られ、正規社員がコア業務に集中できる体制が整っているからだと思います。現在のコロナのような状況では、固定費が多いことが問題になるので、良い取り組みだと思います。
- 年功型賃金のメリットである帰属意識の向上による定着率アップが重要だったからだと思います。若い社長と、組織を一緒に作っていく人材を育てる目的もあったと思います。
- ハーブを植える体験や、育てたハーブを採り料理するなどの体験ができるツアーをおこない、ハーブと島の知名度を高めます。
- Z社とすでに大きな取引があり、実績があるので、その実績をもとに営業をかけます。
大したことは話してません。途中、突っかかりまくってます。少々お待ちください、と言って何度も考えてます。
意識したことは、ゆっくりでもよいので、はっきりした声で話すことくらいです。
終わってからすぐに、質問された内容をスマホにメモし、帰りました。
3.合格発表後、すぐに得点情報開示請求を
12月20日の口述試験後、年明けの1月5日に合格発表が行われました。
口述試験を受ける資格を得た方1,175人のうち、口述試験合格者は1,174人でした。
最年少合格者が16歳というデータが出て、少しざわついてましたね。素晴らしいことです。
次にやっておくべきことが、「得点情報開示請求」です。
1次試験・2次試験を、何点で合格したのか教えてもらえます。
もちろん強制ではありません。むしろやらない方が、中小企業診断協会も助かるでしょう。
私は、独学で、「ふぞろい」シリーズに助けてもらいました。過去この試験を受けて、再現答案を作り、開示請求をし、それを分析した方々に助けられたのです。
その恩返しで、再現答案作成と開示請求はやろうと決めてました。
開示請求に必要な書類は、
- 保有個人情報開示請求申請書
- 免許証など本人確認書類のコピー
- 住民票のコピー
- 返信用封筒
などです。
注意点は、「合格発表後に手続きをする」ということです。
今回の場合は、1月5日の手続が最短です。
その後しばらくして、小さい紙に点数が書かれて戻ってきます。
個人差があるようですが、私は2月4日に届きました。その時のツイート(記念すべき初ツイート!)です。
4.まとめ
以上です。
関連記事