本紹介⑥GIVE&TAKE ギブ&テイク 与える人こそ成功する時代

 今回は、『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』(著者:アダム・グランド)を要約、紹介します。

 ちなみに、この本の監訳者は楠木建氏で、以前紹介した『ストーリーとしての競争戦略』の著者です。

 2014年に発売され、世界で100万部以上売れている本です。

 「ギバー」という言葉もかなり定着してきている気がします。

 ただ一方で、これだけの情報社会になりながらも、ビジネスの場においては「テイカー」である人が多くいます。

 結論から述べると、「テイカー」でいても1つも良いことはありません。

 ぜひこの記事を読んでいただきたいと思います。

他の本紹介にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください

1.3つのタイプ

 まず、世の中には3つのタイプの人がいます。

3つのタイプ

  • ギバー…受け取る以上に与えようとする。他人を中心
  • テイカー…常に与えるより多くを受け取ろうとする。自分を中心
  • マッチャー…バランスを取る

 簡単に特徴を述べると上記のようになります。

 ギバーの人はいついかなる時もギバー、ということではなく、ケースバイケースでギバーになったりマッチャーになったりします。

 ギバーであることが良いことだ、という認識も持っており、ギバーでありたいと思うことも多いそうです。

 しかしながら、ビジネスの場になると人間関係や他人の利益に注意を払えなくなり、テイカーとなる人も多くいます。

 ビジネスになると、利益優先で多くを受け取ろうとするテイカーが最も生産性を上げると思われる、実際には最も生産性が高いのはギバーであります。

 一方で、最も生産性が低いのもギバーであります(成功するギバーと失敗するギバーがいます)。

 なぜ、ギバーが最も成功するのかテイカーの特徴は、失敗するギバーとは何か、という視点で掘り下げていきます。

2.テイカーの特徴

 テイカーの特徴として、対人関係という面では、例えば『部下に対しては支配的上司に対しては驚くほど従順』という点があります。

 要するに、『自分に利益をもたらすかどうか』で対応を大きく変えるということです。

 有力者に対しては、最初はギバーのように近づいていくこともありますが、目的は近々助けてもらいたいなどの自己中心的な見返りを求めることであります。

 また、ビジネスになると『ゼロサムゲーム』(パイの取り合い)の観点で、相手を負かすことを考えます。

 さらに自分のチームメンバーに対しても、能力ややる気の高い人間に対し脅威を持ち、支援したり可能性を伸ばしたりしない、という特徴があります。

 他にも色々な特徴がありますが、分かりやすく言うと『パワハラ系』『マウント系』『上には媚びへつらう系』の人たちです。

 また、『部下の手柄を横取り』『悪いことは全て他人のせい』にする人たちです。

 しかも、ビジネスでは相手に対して、知識がないことをよいことに高い値段でサービスを売りつけたりするのです。

 そのサービスが不当な値段とあると気づかれたときにどうするつもりなんですかね。

 正直、思い当たるふしがありすぎますね。

 個人的な話ですが、以前勤めていた会社ではこういう人たちが本当にいました。

 自分がギバーであるというつもりはないですが、少なくともテイカーでいる意味もなければ損ばかりするということは分かります。

 こういうテイカーの考え方が本当に気分悪くて合わなかったのだと思います。

 一方で、現在の情報社会の中で「テイカー」でいることの代償は非常に大きいとも述べています。

 例えば、「SNSのプロフィール欄でテイカーかどうか分かる」のです。

 詳細はぜひ本を買って読んで下さい。

 また、テイカーは恨みを買います。

 今は、簡単に情報が拡散されてしまいます。

 過去何気なくしたことが、いつか録音データとともにブログなどで拡散されてしまうリスクもありますからね(笑)。

3.ギバーが成功する理由

 ギバーは、「自分とつながっている人たちの生活を少しでも良くしたい」と考えます。

 見返りを求めるのではなく、「どんなことをしてあげられるか」という視点を持ってます。

 ようするに、他者貢献ですね。過去の本紹介でも何度も出てきてます。

 

他者貢献が出てくる記事

 またギバーは、頼りあうこと強さの源であり、多くの人びとのスキルをより大きな利益のために活用する手段であると考えます。

 ビジネスについても、ゼロサムゲームではなく、利益のパイ自体を増やすことができ、Win-Winとすることができます。

 また、部下などに対しても、相手を理解することに時間をかけ、どのような相手に対しても期待を抱くことをします。

 結果的に、ビジネスでは大きな利益を得ることができ、対人関係でもチーム自体の生産性も大きくあがり、多くの信頼口座残高を増やすことができます。

 

 まぁ、これも当たり前のことですね。

 ただ、この当たり前のことを理解できず、実行できない人が多いことが非常に残念です。

 結論として、ギバーでいることが最も生産性を高め、最も成果があがるのです。

 一方で、最も生産性が低くなってしまうのもギバーです。それを次で説明します。

4.失敗するギバー など

 失敗するギバーは、自己犠牲的であることです。

 成功するギバーは、他者志向であり、受け取るより多くを与えても、決して自分の利益は見失わないという特徴があります。

 ギバーの3つの罠信用しすぎること、相手に共感しすぎること、臆病になりすぎること』にはまってしまい、テイカーに騙される、支配されることで、ギバーは失敗してしまいます。

 対抗策として、テイカーに対してはマッチャーとして接する、と書いてありますが、私は「無視」すればいいと思います。

 例え上司だろうと、テイカーに関わっていたら良いことは1つもありません。

 無視に限ります。

 

 また、「マッチャー」はどうなのか?という点には一切触れてませんが、特に良いことはないと思います。

 対人関係でもビジネスでも、まず「損得勘定」が頭にある打算的な人物をイメージして貰えば分かると思います。

 では、ギバーがよいということは分かったが、ギバーになることはできるのか?という疑問が湧きます。

 できます。

 まずは、ギバーの真似をするのです。

 形から、ギバーと同じことをするのです。

 そして、「自分はギバーである」と宣言します。

 これにより、実態もあとから付いてくるとのことです。

 ただ、ギバーとは何かを深く理解するために、ぜひ1度この本を読むことをお勧めします。

5.まとめ

まとめ

  • テイカーでいることは何も良いことはない
  • ギバーでいることが最も成功する
  • 失敗するギバーとならないようにする

 以上です。

 この本は、具体例が非常に多くかかれており、要約ではばっさり切っていますが、具体例を見ながら読むことでより深く理解できると思います。

 この3つのタイプですが、この切り口を見てすごくすっきりした記憶があります。

 とにかく、会社に勤めていたころは、テイカーが多かったのです。

 もうそういう文化であり風土なのでしょう。

 テイカーが力を持ち、テイカーが蔓延すると、ギバーがつぶされ、ギバーの持っている価値観が全く理解されない組織ができてしまいます。

 「そんな大げさな」と思う方もいるかもしれないですが、実際にトップがテイカーである超大手の会社が倒産する経緯も本では紹介されています。

 この本からは、「ギバー」「テイカー」「マッチャー」がどのようなものなのかを学び「テイカー」には近づかず「ギバー」になるよう努力する、ということを実践していきましょう。

他の本紹介にご興味のある方は「まとめ記事」を参考にしてください

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