新入社員としての心構え 新入社員を迎える側の心構え
2021年度(令和3年度)が始まりましたね。
昨年度に続き、コロナ禍での新年度スタートです。
社会は大きく変わっており、コロナが更にそれを加速させてます。
そんな中で新社会人をスタートさせた人も多くいますね。
今回は、『新社会人としての心構え及び、新社会人を迎える側の心構え』というテーマでお話しします。
目次
1.新社会人の心構え
まとめてお話しします。
まず、転職が当たり前であると認識することです。
これは、以前「LIFE SHIFT」という本の要約記事でも書きましたが、ライフステージは大きく変わっており、今の新入生は間違いなく80歳以上まで働くこととなります。
企業が80歳まで雇う義務がない以上、転職を繰り返しながら、いくつかのスキルを身に付けていく必要があります。
当然、転職ではなく「副業」・「起業」も含まれます。
終身雇用制度は現在進行形で崩壊しているので、『企業が何とかしてくれる』と考えるのはあまりにもハイリスクです。
社内ベンチャーなどを積極的に行い、様々なことにチャレンジさせてもらい、かつ様々なスキルが身に付けられる企業なら別ですが、一般的な企業に勤める方は「転職」を常に頭に入れておきましょう。
次に、社会の常識から置き去りにならないことです。
これは私自身の反省点でもあります。
私は以前、1つの企業で生きていこうと決めてました。
それにより、その企業内での常識・立ち回りなどに意識を向けてました。
意識を向けただけで、うまく立ち回りはできませんでしたが(笑)。
一方で、社会は大きく変わっていきました。
起業をする際に、会社を辞めてから仕事を本格化するまでに約1年の時間を取ってます。
そこで、『再学習』を行い、様々な本を読み、色々なことにチャレンジしました。
終身雇用制度の弊害で、日本の企業にはその企業内でしか通用しないルール・コミュニティでの立ち回り方法、などが存在している場合も多いです。
そのようなものに捉われてしまうのは、本当に時間の無駄使いです。
そういうものに時間を使わないといけないのならば、それは企業の仕組みの方が間違ってます。
常に外の世界にアンテナを張り、勤めている企業を俯瞰して見られるようにしておきましょう。
ちなみに、新聞やテレビは偏った情報です。
情報は自分で取りにいくようにしましょう。
その企業に染まれば染まるほど、一歩外に出ると役に立たない人間になってしまいます。
決して1つの企業で生きていこうという人をディスっているわけではありません。
そうは決めていても、『世間の常識を意識、自社を俯瞰して見られている、いつ外に出ても平気なスキルがある』という状況ならいいのです。
そういう状況でないのに、「何を言っているんだ?」と言っている人は、努力をしたくない理由を探しているだけの人なので、まだ頑張れる内に考えを変えていきましょう。
次に、唯一の絶対価値である『時間』を無駄にしないことです。
人それぞれ、幸福の価値観は違います。
「お金」に対する価値観も違います。大事に思う人もいれば、最低限でよいという人もいます。
100万円の価値も、人それぞれです。
一方で、「時間」だけは絶対価値で測れるものです。
自分の1秒も、イーロン・マスクの1秒も、ジェフ・ベゾスの1秒も同じです。
これを無駄にしないことです。
何か物事を判断する際に、絶対的な価値観を自分で持つ(いわゆる筋が1本通っている状態)のであれば、「時間」を軸に持つのが、まずは1番早いと思います。
以前、記事でも紹介しましたが、社会人になったから張り切って「日経新聞を毎日読もう!」とか思わないようにしましょう。
新聞を読むことは、時間とカネを捨てる行為です。
「時間」をうまく操れる人になれると、大きく成長できます。
最後は勉強あるのみ、です。
日本の社会人の平均勉強時間は1日6分です。
こんな人たちに、年が上だからという理由だけで、よく分からないマウントを取られてしまうのが残念ながら今の日本の社会です。
これは、平均6分というだけで、全く勉強しない人が9人で、1日1時間勉強する人が1人、とも言われてます。
1日1時間勉強しましょう。
それだけで大半の人より知識を得ることができます。
そして、本を読みましょう。
本は「自分より頭の良い人が、特定の分野に大量に時間を投下し、確かなエビデンスをもとに書いた」ものです。
これを数千円で買えるので、最もコストパフォーマンスの良い投資です。
勉強しない理由、本を読まない理由を探す人は、もうダメでしょう。
勉強や読書を、「つらい時間」と思ってしまうとダメです。
まずは、それらをルーティンとすることを意識しましょう。
テレビを見る時間、新聞を見る時間を捨てれば、それくらいの時間が生まれる人は多いと思います。
まずは、私がこれまで紹介してきた本の中で、「7つの習慣」と「嫌われる勇気」を読むと良いと思います。
2.新社会人を迎える側の心構え
こちらもまとめてお話しします。
まず、「相手」も正しい、ということです。
新社会人に対し、一方的な意見をぶつけないことです。
いわゆる「あるべき」論です。
意見の衝突は「善と悪」ではなく「善と善」です。
この世の全ての争いがそうです。
この辺りはファクトフルネスで話してますね。
相手を理解することで、衝突は無くなります。
「相手」も正しいという認識で、傾聴・共感することが、年上である人たちの義務だと思ってます。
次にダイバーシティ(多様性)とは何か、ということです。
このあたりの言葉は、言葉だけが先行し、だれも意味を理解し実行しようとしません。
例えば、CSR(企業の社会的責任)、女性の社会進出、SDGs、などもそうです。
言葉を知っている、段階で止まります。
意味、つまり「なぜそれをやるのか」という点まで深く理解する人は少ないです。
そして、「実行する人」は更に減少します。
または、言葉ばかりが先行し、本質を理解せずに、「仕組み」が先に変わってしまうというケースもありますね。
これはただ単に混乱を巻き起こすだけです。
ダイバーシティとは、「自分はこうである」というわがままを突き通すものではなく、「全ての人を尊重し理解すること」だと思います。
未来のある若者を、とても教育とは言えない言葉で罵ったり、本当にただ単に優位に立ちたいという理由だけでマウントを取ろうとしたり、こういうことをする人が未だ多くいる会社で、ダイバーシティとか本当にギャグです。
他者を否定することが一般化している中でCSRとか、いじめをしながら「いじめはダメだよ」と言っているようなものです。
相手を理解すること、とつながりますが、ダイバーシティとは何かを理解しましょう。
『否定』は絶対にNGです。
次に、大事なことを伝えればよい、ということです。
これは、結局他人を変えることはできない、ということです。
他人を変えようとするのではなく、傾聴・共感し、相手に必要なことをただ伝えていればよい、ということです。
変わるかどうかは本人次第です。
これは、私自身も過去悩まされた部分です。
相手を変えなければならない、と思い変わらないことに焦りや苛立ちを覚えたりもしました。
とにかく、「GIVE」する姿勢でいればよいと思います。
あとは本人次第ということですね。
『否定』・『無視』だけは絶対にやってはいけません。
そして、最後は「老害」とならないこと、です。
老害の定義をよく理解し、そうならないように気を付けましょう。
老害とは、年を取っていることとは一切関係ありません。
常に、「今老害になっていないだろうか?」「この考えは大丈夫だろうか?」と自問自答しましょう。
老害は組織をつぶします。
一見「組織のため」みたいな発言をしますが、あるのは自分の保身だけです。
典型的な「テイカー」です。
こうなったらおしまいです。
自分もそうですし、だれも幸福にはできません。
3.まとめ
以上となります。
他にも、「副業」を推奨します。
禁止されているのであれば、うまくやって下さい。
責任は持てませんが、この時世で副業を禁止している仕組みの方が間違ってます。
収入にはならなくても、ブログやSNSでの発信はお勧めしますよ。
自分にしかできない経験を積んだあと、ブログで収益化できる可能性もありますし。
まずは、なんでもやってみましょう!